禁煙をはじめませんか?

たばこは肺癌、動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病、高血圧、喘息、バセドウ病、骨粗しょう症などをおこりやすくし、また治りにくくします。“あの時たばこをやめていればよかった”が頭をよぎったときでは遅いのです。病気は予防が一番の治療法です。

たばこは自分だけではなく、家族の健康も傷つけていきます。あなたの吸っているたばこの煙を家族が吸ってしまうことを受動喫煙といいます。家族もあなたと同様に肺癌などにかかる確率が上がってしまいます。家族を愛するあなたなら、きっと禁煙に成功します。

たばこを吸うのは悪いこと、“そんなのわかっているけど、やめれないんだよ~”というあなたはニコチン依存症というご病気にかかっているのです。病気なのだから治療法はあるのです。ちょっとだけ勇気をだしていただければ、当院ではあなたの禁煙のお手伝いができます。
     思っているよりは簡単です。さあ、禁煙にトライしましょう。

ニコチン依存症の診断は?

まずは来院してください。
あなたの1日のたばこの本数と喫煙期間(年)を掛け算してブリンクマン指数というのを計算します。これが400を超えると肺癌にかかる率が高くなり、数値の上昇とともに危険度は増していきます。200を超えると禁煙の必要ありと判定されます。
それから簡単な問診であなたのたばこへの依存度(ニコチン依存度)をチェックさせていただきます。
次にあなたのはく息の中にどれだけ一酸化炭素が含まれているかを検査します。簡単な器械に息を吹いていただくだけ(ちょっと長めにはいていただきます)で測定できます。一酸化炭素はたばこからでる有害物質の一つで、体に酸素が回るのを邪魔したり(いわゆる酸素欠乏状態)、心筋梗塞、脳梗塞の原因になります。ちなみにたばこを吸わない人は3~5ppmという数値です。
以上の検査でニコチン依存度症と診断し、禁煙の必要があると認められれば、飲み薬の治療を開始いたします。この治療法は保険治療が認められております。国はニコチン依存症が糖尿病や高血圧などの他の病気と同じに深刻な病気であることを認め、治療をすすめているところです。

お薬はどのように内服するのかな?

禁煙補助薬チャンピックスは脳内のニコチンが結合するところに結合して、禁煙に伴う離脱症状やタバコへの切望感を軽減させます。ちなみにこのお薬はニコチンではありませんので依存になることはありません。
このお薬は徐々に量を上げていき、最初の1週間は薬をのんでいてもたばこを吸ってもかまいません。第8日目から禁煙開始となります。永遠に内服するのではなく12週間後に治療は完了となります。

治療の途中で最初に行った呼気の一酸化炭素濃度を測定し、禁煙の効果を確認します。来院していただくのは最初、2週後、4週後、8週後、12週後の5回になります。65%くらいの患者さんで禁煙に成功しております。

注意することは?

このお薬を飲んでいるときには自動車の運転は控えていただきます。因果関係は不明ですが、交通事故を起こした人がいたことに起因しています。
それと禁煙がうまくいくと、体重が2~3kg増えます。これはタバコをやめて基礎代謝がさがったり、また口さみしくてついつい食べる量がふえることによります。規則正しい生活を身につければ対応可能ですのでご心配なく。

わからないことは何でもお尋ねください。
さあ、準備は整いました。
禁煙に成功して健康な体を作りましょう!!

2021年4月から初診は完全予約制になりました。
再診は予約制ではありません。
順番制で診療しております。

注:予防接種・健康診断・市の
  健診は予約となります。

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TEL. 027-384-3701